後で考える

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東電の賠償と安倍元首相銃撃事件の警備の不備について

13兆円余りの賠償命令が東京電力の元経営陣に下ったということで。

原発事故の責任を問われているわけですが、とても個人で支払える金額ではないので、金額自体にどれほどの意味があるのかは疑問です。

それほど重い責任があるという表明なのかもしれませんが、結局彼らにとっては自己破産するしかなさそうですね。

また、以前、最高裁判決で国の賠償責任が否決されていることも少々疑問です。

確かに福島の原発は東電の管轄ですが、設立や運営に少なからず国も関わっていたのではないのでしょうか。

もちろん実態はわかりませんが、国家の基盤とも言えるインフラの不備に国が責任を負わないことには少々違和感があります。

とはいえ、復興や原発の管理に力を入れるようになった点は、いいことだと思います。


今回は危機管理がなされていなかったことに責任が問われるという、パッシブ (受身) な責任追求だなという印象です。

変な話、震災が起きなければ (あるいは引退後に起きた場合) 彼ら経営陣が責任に問われることはおそらくなかったでしょう。

震災発生前から原発の危険性やリスク管理について意見を発していた人はどれくらいいるのでしょうね。

先日の安倍元首相の銃撃事件に関しても警備体制の不備が問われていますが、それに関しても事件が起きなければ特に誰も何も言わなかったでしょうね。

クレームをつけることは簡単ですが、リスクに気が付かなかったこと、あるいは気づいていてもアクションを起こさなかったという点ではみんな同じではないでしょうか。

まあ、他人事なので僕はこのように冷めた目で見ることができるわけですね。

当事者の方々は、誰かが責任を負ってくれないと、怒りの矛先をどこに向けていいのかわからないですよね。

そういう意味でも、結果責任というものは必要なのかもしれません。

とはいえ、同じ過ちを繰り返さないことも大切ですが、やはり未然に防ぐことができればそれに越したことはないですね。

失敗から学ぶのが人間ですし、時が経てば記憶も薄れていくので、難しいですね。