Harvard Business Review August 2021
読んだ本
Harvard Business Review August 2021 ハーバード・ビジネス・レビュー 2021年 8月号
コロナ禍における働き方について考え、プレゼンする機会があったので読みました。
前提として、今後は在宅とオフィスを使い分けるハイブリッドワークが主流になります。
まず、用途に応じてオフィスを分ける (あるいはオフィス内でスペースを分ける) ことの重要性について。
- 集中...Shared office -> 自宅でも良い。個人作業に没頭するため。
- 協力...ハブ Office -> 部門を超えた協力、イノベーション、フリーアドレス
- 活力...Satellite office -> チーム内の連携、孤独回避
自分が働いている会社はセキュリティ上、サテライトオフィスの利用が禁じられているので、早くも詰んでしまいました。
また、強制されるのではなく自発的に働く場所を選択することがモチベーション維持の観点では重要だそうです。まあそうだろうね。
価値を創造するプロセスは4つの段階に分けられる。
- 準備
- 孵化
- 閃き
- 検証
この過程のフェイズに合わせて、上記の働く場所を使い分ける。
例えば、高度な集中力を要する準備や検証は自宅や個室。
その一方で、閃きのためにはイノベーションを起こしやすいフリーアドレスのオフィスやカフェスペースでの休憩など。
まあ、多くの人が自然にやっていることのような気もしますね (行き詰まったらコーヒー休憩取るとか)。
以下、他に重要そうなことを箇条書き。
- オフィスはカルチャースペース (人間関係の拠点)
- 直接顔を合わせる機会が多いほど献身・支援が増える
- 実際に会うことで暗黙知を獲得できる (形式知はリモートでも)
- コーヒーを飲みながらの会話は一体感、連携、人脈の紹介などを誘発する
- オフィスに来ることと上司の評価に関連があってはならない
- オフィスと在宅でリソースへのアクセスレベルの違いがあることを認識すべき
また、上記のメッセージを社員に伝わるよう打ち出す必要がある (定例行事など)
オフィスで働くことのメリットが再確認されていることは理解できました。
実際、在宅も楽ですが、やはり直接会って交流しないと同期と仲良くなるのも難しいなと思います。