若い時にしかできないことに投資して Die With Zero を目指すか?
読んだ本
Die With Zero
https://www.amazon.co.jp/dp/B08K88Z2XR/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
読む動機
最近は投資関連の本を読んで目的のない貯金が重要だと考えていたが、そもそもベーシックインカムや経済危機などの外的要因によって容易に計画が崩壊しうると考えたため。
概要
若いうちからはした金を貯金に回す人間は多いが、もっと稼いだお金は死ぬまでに使い切ることを考えるべき。
なぜなら稼いだお金は自分の時間・命を対価として得たものである。
金を無駄にするのを恐れて機会を逃すのはナンセンスだ。
まず、今の資産がこれから先も同等の価値を持ち続ける保証はない。
事故や病気などによってそもそも長生きすることもできないかもしれない。
人生の早いうちに経験に投資し、思い出を得るべき。
ただし、実際に自分が何歳で死ぬかなど予測できないので、完璧な状態で死ぬことは不可能。
感想
若い時に、その時しかできないことに積極的に投資することには賛成する。
例えば安宿やユースホステルを利用して楽しめるのは20代など若い頃だけ。
30歳になって後悔することはなんだろう?
著者は思い出作りを人生における最重要課題と位置付けている。
ただし、思い出にそれほどの価値があるのかはよくわからない。少なくとも自分は写真などあまり残したりはしない。
なんとなく、思い出は過去への執着のように感じてしまう。
ただし、浪費と投資は区別されなければならない。
実際問題、何が投資で何が浪費となるかは結果論であり、事前にはわからない気もするが。
また、時間をお金で買うことが薦められている。
餅は餅屋と言うし確かに合理的だとは思う。とはいえ現実問題、普段から掃除サービスやタクシーなどを利用できる人はどれくらいいるのだろうか。
浮いた時間でそれ以上の価値を生み出せる人にしか通用しない考え方だろう。
誰もが人生の目標や明確なやりたいことがある前提で書かれているのが少々癪に触る。
それがある人にとっては一つの戦術として役に立つのかもしれない。
時間が経ってから後悔することは色々ある。
特に男性で多いのは働き過ぎてしまったことに対する後悔だ。
自分も高校生活の多くを受験勉強に費やしてしまったことに今となっては後悔している。
もっと趣味や遊びに時間を使えばよかったと思う。