面白そうなものは目標にすべきではない
世の中には面白そうなものがたくさんあります。そしてその面白そうなものを仕事にして見たいと思っている人もいることでしょう。しかし、「面白そう」と「面白い」は違うということはしっかり理解しておく必要があります。
僕は大学2年生の夏休みに人生初の海外(フィリピン)に行きました。(ちなみに一夏で二回フィリピンに行くことになりました。ばかばかしいとも思いますがそれはそれで面白い挑戦でした。)そこで海外の面白さを知り、将来は世界中を旅しながら仕事をしたいと本気で考えていました。
しかし、翌年、休学して世界一周の旅に出て、「これは違うぞ」と思いました。精神的にも参ってしまうし、なんというか適性がなさそうだと。
今思うと、フィリピン渡航が楽しかったのはそれが非日常だからであって、それが日常になると僕の場合は苦しくてやっていられなくなりました。
この話で僕が伝えたいのは、皆さんが思っている「面白そう」が本当に「面白い」とは限らないということです。だから、「面白そう」だと思っていることは早めにそれが本当に「面白い」のかどうかを知る必要があります。
例えば、「将来は田舎で空き家をもらい受けて自給自足の生活を送りたい」と考えているのならば、一ヶ月でもそれを実際にやってみることです。やって見たら思っていた感じと違ったということも十分にあり得ます。間違ってもいきなり仕事や大学を辞めてしまうのは避けるべきです。
テレビやネットの「面白そう」なものは、面白そうに見えるように演出されているものです。それが本当に「面白い」かどうか、早めに自分の身をもって体験することが、より大きな失敗を回避するための、小さな失敗となるでしょう。「面白そう」の段階で夢や目標に設定するべきではありません。
僕は休学して世界一周という挑戦と失敗をすることで、間違った進路を選ばずに済んだと思っています。それまでは本当に一点の曇りもなく「海外を旅しながら仕事をする」ということを目標としていたので。
特に承認欲求の強い人は、他者への見栄のために本心ではない夢や目標を、自分の本心だと思い込んでいる可能性もあるのでお気をつけください。
その点を含めても失敗することで気づけることはたくさんあるので、失敗は「早めに」「小出しで」がいいでしょう。